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好きなものは好き ただそれだけ

主にジャニーズWESTだけどジャニーズ全般大好き。

結局はこういう気持ちを思い出したくてジャニオタやってたのかな、と思った


(こんなタイトルですがあんまりジャニーズ出てこないです。)(「ララランド」のネタバレがありますので、知りたくない方はお戻りください。)







先週金曜日の公開初日に、「ララランド」観てきました。切なくてとってもいい映画だった。
トーリーはわりと単純で、お互い最悪の第一印象だった主役の二人が惹かれあい、それぞれの夢を追いかけるうちにすれ違い、別れてしまうというもの。5年後に再会し、その時女性の方はすでに別の男性と結婚して子供もいるのだが、もし二人が一緒になっていたとしたらどうなっていたかという長い妄想(?)のシーンが一気にミュージカル仕立てで流れて終わる。

これを見て思った。やはり昔の恋人と結婚していたら…というのは誰もが考えることなんだろうかと。

☆☆☆

少し前にはてなブログで「恋バナ」というお題が出ていた時、はるか昔20年前の大3から社会人1年目までの時期に付き合っていた人の思い出話を書いた*1「面白かったから恋バナもっと書いてください」というとっても嬉しいコメントをいくつかいただいたのですが、よく考えたら、この人との話に比べたら他の人との思い出話なんて赤ちゃんみたいなもんなので(夫との恋バナは書きたくないので、夫はカウントに入れず)、もうこれ以上の話は出てこないと思う。


私は他の過去に付き合った人*2に関しては今どうしてるかとか幸せに暮らしてるかとかわりとどうでもいいし、いま会っても普通に話せると思う。実際高3~大1まで付き合ってた人は某国大使館(15年前)と成田エクスプレスの中(10年前)で2回偶然鉢合わせして「うわー元気?!」「うわーまた会ったね!」って感じだった。
だけどこの20年前のこの元カレに関しては、もし鉢合わせてしまった場合、いまだにどういう顔をすればいいのか正解がわからないから遭遇は避けたい。でも他の自分が関係したどの人よりも、ちゃんと幸せでいてほしい気がしている。

私はこの元カレとは、本当にいつ子供ができてもおかしくないことをずっとしていて、もしできたらどうする?と言ったら、その時考えるけどいい加減なことはしない、責任はとるよ、と言われていたので、もし授かっていたらまだ早いかなとモヤモヤを抱えながらも結婚していたと思う。(でもこんなのはよくないので若い皆様は家族計画についてはちゃんと深刻に考えて、慎重すぎるくらいの対策を取ることをお勧めします。)

20年前の自分に「この人(元カレ)とこの人(現夫)、どちらに行くのが正解ですか?」と聞かれたら私は2万パーセント間違いなく現夫の方に行けと言うし、あの時ダンナの方に走った自分をよくやった、正しい選択だったと褒めてあげたい。でも夫には悪いが、それとは別の話で、「ララランド」の映画のように「もしあの時…?」というのは頭をよぎる。

☆☆☆


元カレ元カノをネットで検索する、というのはよくあることらしい。私は20年間、自分から彼の行方を辿ったところで何がある?と思っていて一度も調べたことがなかったのだが、先日これだけ時間経ってたら何見ても大丈夫だしと思ってうっかり検索してみた。
彼はfacebookとかはやってなくて(いかにもやらなそう)、でも、とある記事に名前とプロフィールが出ていた。写真付きで。
遠い風の噂でなんとなくそうらしいとは聞いていたのだが、私が知り合った当時の会社ではなく、今をときめいてて誰でも知ってる大きな会社にいて、この年齢でこの役職はなかなか良いのではないかというポジションについていた。
正直、彼が出世コースに乗っていることについてはそんなに驚かなかった。こいつあんまり家庭は大事にしなさそうだけど、仕事はできそうだよなとは思っていたし、彼はよくうちに来て私の両親と食事をしており、父があの子は出世するだろうといつも言っていた(だから父は彼のことをすごく気に入っていた)。だから仕事については純粋によかったね、という気持ちしか起こらなかったが、写真を見るのはあまり良いことではないと思った。写真を見つけてしまった瞬間、携帯を持つ手と自分の顔が1分ぐらい固まってるのが分かった。外見あまり変わっていなくて、そのまま20年経ったような感じで、閉じていた記憶の鍵を開けたような気になった。

私は夫と一緒にいる期間は既に元カレといた期間の10倍になっており、夫との恋人時代・新婚時代に経験した甘くて素敵な思い出もいーーーっぱい、間違いなく元カレの何倍もあるのに、家族になって現在の生活の一部になっている夫とのロマンチックな思い出は“今は”あんまり出てこない。おそらくこのままずっと一緒にいたら、自分か夫が死ぬ前にたくさん思い出すんじゃないかと思う。

夫より前の話で2年も一緒にいなくて、すっごいムカついた思い出とかも山ほどあるのに、鍵を開けた記憶の箱からは元カレとの良い思い出がズルズルとたくさん出てくる。
休日の昼間に蕎麦屋で板わさと蕎麦をつまみに一緒に飲むお酒が異常に美味しかったこととか、うちの親がいない時泊まりに来てうちにあった牡蠣のオイル漬けの缶詰使ってパスタ作ってくれたこととか。めっちゃ嫌味なこととか勝手なこととかすごい言うくせに褒め言葉も結構言ってくれたこととか。
いつも強気だったわりに私が泣いたら*3あたふたしてて(今思うと)結構かわいげあったこととか。ベッドの上でどうしても急ぎたがる彼にゆっくりぎゅっとしてほしいと言ったらゆっくりぎゅっと抱きしめてくれて、これでいいの?と少し上半身を離して私の顔を覗き込んで聞かれ、私の胸がキュッとなったこととか。
私あの人の肩が好きでよく触ってたなってこととか。ヘビースモーカーで終わったらさっさとタバコ吸ってたけど空いてる方の手で私の髪とか触っててくれたってこととか。

元カレと付き合ってた時期に一緒に某アジアの南の島に行ったことがあり、その時に撮った写真を会社の同僚の男性に「見せて~」って言われて見せたことがあった。そしたらいくつか写真見てるうちに「なんか見ちゃいけないもの見た気がする…Kさん…この写真他の男に見せない方がいいよ」と苦笑しながら言われた。ホテルの部屋でゴロゴロしてるのとかはあったけど、べつに裸の写真もいやらしい写真も一切なかったから私としてはまったく気にしてなかったのだが、カメラ見てる私の表情がエッチな感じがすると言われた。レンズを通してその彼に恋する女モード全開だったんだろう。

私が最初に寝たのはあの人ではなかったけれど、本当の意味で色々な初めてを経験させてくれて、自分を大人にしてくれたのはあの人だったと思う。ものすごい引力のようなものでぐーっと引っ張られていった。同時に引力が強すぎて疲れて、私のイライラも募っていた。
間を空けず(というか元カレと別れきれず、短期間だけど重なっていた。だから最悪な事態になった。本当に我ながら最低だ。)、まったくタイプの違う夫と付き合ったけど、夫は元カレと付き合って少し大人になってた私だったからこそ付き合いたいと言ってくれたと思う。


☆☆☆

20年前の自分の選択は間違ってなかったと思いながら走り続け、必死すぎて振り返る暇もなかった。でもここしばらく昔の、20年前の話を思い出しながら、ふと、私がジャニーズにはまってブログに妄想話を書いたり疑似恋愛のような感覚を持とうとしていたのも、結局はこういう、誰かを好きすぎて、誰かに引き付けられすぎて胸がいたいというような感覚を思い出したかったのだなぁと思った。
でも当然のことながらジャニーズではそのような感覚を実際に味わうことはできないし、分かってる擬似だからいいのいいのといってもその擬似的感覚は実際に経験した思いには全くかなわない。だってインタラクティブ(相互作用可能)ではないから。ということに残念ながら気づいてしまった。

そして40代に突入してしまい、あんなこともこんなことも経験してしまった自分は、20代の時に感じたあの感情をもう一度実際に感じることは決してないんだと思うとなんだかしんどい。


娘がもうすぐ10歳になる。10年前、出産直後に産院で小さな娘を抱きながら夫と当時3歳だった息子に囲まれたとき、私は世界一の幸せ者だと思ったし今でも思ってる。歳をとることで得られる幸せも確かにあるけど、何かをなくす切なさも感じる40代だ。

*1:個人特定できそうな内容だったので下書きに下げました。今から短期間だけ公開に戻しますが、またすぐに下げると思います。

*2:といっても数はそれほど多くないです。

*3:今の私はそんなに簡単に泣いたりしないです。